改葬によるトラブルと対策
改葬は故人の遺志や家族の事情により行われることがありますが、その過程でさまざまなトラブルが生じることも珍しくありません。
本記事では、お寺とのトラブルから家族との対立まで、改葬に関連する様々な問題に対処するための対策について考察します。
目次
- 1. 寺院から高額離檀料を請求される
改葬により離檀する場合、一部の寺院が高額な離檀料を請求するトラブルが生じています。
改葬を検討する際には慎重に調査し、事前に寺院とのコミュニケーションを重視することが重要です。
- 2. 移転元のお寺の住職の同意が得られない
改葬を決定するのは墓地使用権者であり、お寺の住職が無理な理由で拒否することは法的には難しいです。
しかし、円滑な改葬を望むなら、住職に事前に相談し、理解を得ることが鍵となります。
改葬の際には感謝の気持ちを込めて閉眼法要をお願いし、お布施を渡すことも効果的です。
- 3. お寺から永代使用料が返還されない
永代使用料の一部を返還することは稀であり、使用規則によっては「返納しない」旨の記載があることが一般的です。
改葬に伴う経済的負担を避けるためにも、契約前に使用規則を確認し、慎重な検討が必要です。
- 4. 親や親族から反対される
親や親族が改葬に反対しても、法的には改葬を行うことが可能です。
しかし、親や親族の理解を得て協力することでスムーズな進行が期待できます。
永代にわたるお墓の維持に関する共通理解を築き、トラブルを未然に防ぐことが重要です。
- 5. 元のお墓の墓石の移動を拒否された
多くは新しく墓石を設置することを前提に施設を運営しているため、改葬時の墓石の移動を拒否される場合があります。
そのため、移転先の墓地が墓石の持ち込みを受け入れているかどうか、事前に確認が必要です。
もし受け入れに制限がある場合でも、墓石の持ち込みが可能な区画がある場合もあります。
- 6. 墓石の撤去や移動の費用が高くなった
お墓の基礎部分が他のお墓とつながっている「連結墓地」の場合、工事そのものが高額になります。
また、墓石は重量があるので、配送業者に依頼すると思ったよりも費用が高額になります。
搬送中に墓石が損傷するというリスクもあるため、専門の業者に相談して見積もりを取りましょう。
- 7. 土葬は取り扱っていないと言われた
土葬から改葬する場合は、遺骨を取り出す前に閉眼法要の供養を行います。
取り出した遺骨はさらに洗骨の作業をしてから火葬し、骨壷に収めます。
改葬許可証を申請するのと同時に火葬許可証も申請するとスムーズです。
土葬の場合は改葬が一般的な方法と異なるため、専門の業者を探すことが必要です。
- まとめ
改葬に伴うトラブルを回避し、故人の遺志を尊重するためには、計画的かつ丁寧な対応が必要です。
お寺とのコミュニケーションや家族との協力を大切にし、故人の安らかな新たな場所への移動を実現しましょう。
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